カートをみる ご利用案内 お問い合せ サイトマップ
RSS

メタボリックシンドロームは、酸化ストレス・慢性炎症・・15 <2007.12.10>

「酸化ストレス・慢性炎症」が動脈硬化性疾患の血管病変の基・・15・・脂肪細胞・組織と酸化ストレス・慢性炎症・・9

 今回からは、正常脂肪組織からの肥大化大型脂肪細胞・組織が、インスリン抵抗性から持続性の慢性炎症誘発までのカラクリの概略とします。

 正常な小型の脂肪細胞とは形質の異なった大型脂肪細胞への分化や肥大化誘発には、PPARγ(Peroxisome Proliferative-Activated Receptor, ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体)が関与していると考えられています。

 PPARγは、肥満・脂肪細胞の肥大化、インスリン抵抗性惹起にかかわっているとの事実に対して、一方で、小型の脂肪細胞にあっては、逆に、アディポネクチンの発現を増すというのです

 つまり、小型脂肪細胞と肥大脂肪細胞とで、異なった作用を示す可能性を示しているのです。

 PPARにはγタイプ以外に、αタイプもあります。

 PPARγの活性化は高活性型の高分子量のアディポネクチンを増加させ、PPARαの活性化はアディポネクチン受容体を増加させるともあります

 PPARαは、酵素のAMPキナーゼなどと共に働いて、脂肪酸酸化、糖の取り込みを促進する核内レセプター転写因子であり、インスリン抵抗性を改善する作用が期待できるのです。

 つまり、メタボリックシンドローム改善にとって、都合よく作用すると期待できます。

 肥満では、血中のアディポネクチンレベルの低下とアディポネクチンの受容体の発現が低下するとの事実を考慮するとPPARの役割については、今後の研究が注目されるとなります。

 脂肪組織の肥大化はFFA(遊離脂肪酸)やグルコースの脂肪細胞への流入を増すことになります

 アディポネクチン、PPAR, GLUT4 (Glucose Transporter,グルコーストランスポーター)の低下はERストレス(小胞体ストレス)や酸化ストレスを誘発するようになるのです

 ストレスによって、JNK経路(c-Jun N-terminal kinase, Jun N 末端キナーゼ)やIKK経路(IκB kinase、Inhibitor of Nuclear Factor κB、 κB阻害因子)と呼ばれるストレスシグナル経路が活性化されるのです

 転写因子炎症反応の調整機能を担う系なのです。

 つまり、NF−κB(Nuclear Factor κB、核内転写因子κB)の活性化が誘発されることになります

 そうなると、脂肪細胞内の炎症性カスケードが作動することになってしまいます。

 既に取り上げました、MCP−1、MIP−1α、 MIFなどが分泌されて、 マクロファージ(食細胞)が、脂肪組織に誘導されて集まるようになります。

 人レベルでは、脂肪組織内に浸潤したマクロファージからは、レジスチンと呼ぶアディポカイン(アディポサイトカイン)の分泌促進が誘発されるようになるのです

 レジスチンは、インスリン抵抗性を増してしまうのです。

 脂肪組織に集まったマクロファージと脂肪細胞とは、相互作用によって、ERストレス、酸化ストレスは刺激されて、マスマス、炎症を惹起するとなります

 脂肪組織では、インスリン抵抗性は増すことになり、慢性炎症が続くことになり、脂肪組織のリモデリングとなるのです。

 インスリンは、 IκBを増加し、NF−κBの抑制作用を持っています。

 また、インスリン抵抗性の改善には、上述のAMPキナーゼ活性やPPARα活性が役立ちます

 メタボリックシンドロームによる肥大脂肪組織による病態改善には、小胞体ストレス・酸化ストレスの抑制、インスリン抵抗性の改善が重要と判ります

 動脈血管壁については、今後に取り上げますが、相互に影響しあう事になります

 例えば、PPARαは血管細胞では、NF−κBの活性化を干渉して、炎症のパラメータ・高感度CRPを低下するとあります。

 (楽天・ミクシイでは『低コレステロール血症改善の元祖・・116・・『脳力』は、「素肌美力」、「抗加齢力」に通ず・・25・・わが国は,戦後、動物性脂質、タンパク質摂取量を増してから、心疾患、脳血管性疾患の死亡率の低下は続いている・・22・・健康イキイキ選択の人類史・・「直立二本足歩行」、「脳力」増強・維持がキー・・4』を取り上げています)

 (Googleでは『オタピーラプソディー;「脳力」は「健康力」を・・6・・「健康力」の常識は変わっている;『メタボの罠ー「病人」にされる健康な人々』(大櫛陽一著、角川SSC新書)』を話題とします)

 (はてな日記では『オタピー茶の湯;日常茶飯の「こころ」・・36・・オタピー茶の湯は日本のグローカル文化;ハイカルチャー、ポップ、キッチュ、サブカルチャーの界を紛らかす・・会所の喫茶・茶の湯・・足利義政・1』を話題とします)

その他の「低コレ&ローコレ日記」シリーズ
低コレステロールの危険性 コレステロールは必要 コレステロールは『脳力』をみがく

コメント

[コメント記入欄はこちら]

コメントはまだありません。
名前:
URL:
コメント: