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メタボリックシンドロームは、酸化ストレス・慢性炎症・・14 <2007.12.3>

「酸化ストレス・慢性炎症」が動脈硬化性疾患の血管病変の基・・14・・脂肪細胞・組織と酸化ストレス・慢性炎症・・8

 今回は、肥大脂肪細胞に蓄積される中性脂肪(トリグリセライド)と酸化LDL産生との関係を検討します。

 既に、何度も触れていますように、動脈硬化性血管病変を話題とする場合、最早、血中総コレステロール値やLDL-コレステロール値の高値のような量的な問題ではなくなっています

 『メタボの罠ー「病人」にされる健康な人々』(大櫛陽一著、角川SSC新書) で問題提起されていますように、その基準値設定次第によっては社会資本の無駄ずかいともなりかねないのです

 今や、逆に、低値の方が問題とすべき状況となっています。

 そして、動脈硬化性血管の誘発には、酸化LDLや酸化を受けやすい血中のリポ蛋白成分などの質的な課題に移りました。

 つまり、動脈硬化血管の発生機序は、酸化を受けやすいSmall Dence LDL、レムナントリポ蛋白や酸化LDLの発生と動脈血管の内皮細胞との関係がフォーカスとなっているのです。

 酸化LDL発生には、肥満脂肪細胞に蓄積される中性脂肪(トリグリセライド、TG)が深くかかわるのです

 中性脂肪は、FFA(Free Fatty Acid、遊離脂肪酸)とグリセオールとエステル結合からなります

 中性脂肪は酸化ストレスによって、FFAとグリセオールの分解されるようになります。

 FFAは、酸化ストレスを刺激、促進する事は、前回までに述べてきました通りです。

 グリセオールは、血中のFFAによって、再び、中性脂肪ともなります。

 血中では、高中性脂肪症とも言うべき状態となります。

 その中性脂肪は、vLDL(very Low Density Lipoprotein、超低比重リポ蛋白)と呼ぶ大型で中性脂肪を沢山取り込んだLDLとなります。

 そのvLDLからは、Small Dence LDLが生じることになるのです。

 vLDLは、通常では、LDLに異化されていくのですが、インスリン依存性のリポ蛋白リパーゼによって異化が進むのです

 処が、インスリン依存性リポ蛋白リパーゼの活性が抑制されますと異化が進まないことになり、酸化を受けやすい中性脂肪を沢山含んだvLDLレベルが上昇する事になってしまいます。

 そして、その過程が充分判明していませんが、Small Dence LDLに代謝されていく事になります。

 つまり、インスリン抵抗性が増した状態では、インスリン依存性リポ蛋白リパーゼ活性が低下するために、スムーズにLDLへの代謝過程が進まないために、vLDL, Small Dence LDL, レムナントリポ蛋白と酸化を受けやすいリポ蛋白が血中に増加するとなるのです。

 増加した、上述のリポ蛋白質は酸化を受けて、血管内皮細胞、マクロファージ(大食細胞)、血管平滑筋細胞が関与して、血管内皮下腔に取り込まれ蓄積されることになるのです

 TNFαなどのアディポカイン(アディポサイトカイン)を含む炎症性サイトカインは、酸化LDLなどによって誘導される事になり、血管内皮細胞などでは、LOX−1(Lipoxygenase-1)と呼ぶ酸化LDLと特異的に結合する受容体発現を見るようになるのです

 そして、酸化LDLが血管壁に取り込まれ、マクロファージによる泡沫細胞の出現、粥状動脈硬化病変発現のカラクリとなるのです。

 つまり、炎症性サイトカイン、インスリン抵抗性などによる酸化ストレス・慢性炎症が、如何に、初期動脈硬化病巣発生に重要かを示すものです

 初期の血管障害にとって、LDL−コレステロールは、逆に、障害部位を修復する役割を担っています。

 それ故に、酸化ストレス・慢性炎症による動脈血管内壁の障害を速やかに修復できなくなる低コレステロール、低LDL-コレステロールは危険となるのです。

 血中総コレステロール値やLDL−コレステロール値の高値は、動脈硬化性血管の誘発初期には関与が薄いと判ります。

 持続性の酸化ストレス・慢性炎症抑制によるvLDLの代謝障害、酸化LDL産生抑制、血管内皮細胞障害抑制が、動脈硬化性血管発生予防のキーとなるのです

 (楽天、ミクシイでは『低コレステロール血症を改善する元祖・・115・・『脳力』は、『素肌美力』、『抗加齢力』に通ず・・24・・わが国は戦後、動物性脂質、タンパク質摂取量が増加してから、心疾患、脳血管性疾患の死亡率低下は続いている・・21・・健康イキイキ選択の人類史・・『直立二本足歩行』、『脳力』増強、維持がキー・・3』を話題とします)

 (Googleでは『オタピーラプソディー;『脳力』は『健康力』を・・6・・「健康力」の常識は変わっている;『メタボの罠ー「病人」にされる健康な人々』(大櫛陽一著、角川SSC新書)』を話題とします)

 (はてな日記では『オタピー茶の湯;日常茶飯の「こころ」・・36・・オタピー茶の湯は日本のグローカル文化;ハイカルチャー、ポップ、キッチュ、サブカルチャーの界を紛らかす・・足利義政・1』を話題とします)

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