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動脈硬化性疾患の予防と治療・・61 <2007.9.12>

 動脈硬化性疾患の新たなる危険因子・・スタチン系硬化性疾患と心血管死亡・・心血管死亡を低下させる治療基準・11・まとめ

 「動脈硬化性疾患の予防と治療」シリーズの「44」から「59」にかけて、日本動脈硬化学会編集の「動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2007年版」(協和企画)に取り上げられていますスタチン系薬物を用いた『代表的な大規模臨床成績』(pp.40~43)を検討してきました。

 日本動脈硬化学会基準と大櫛グループ基準から、LDL−コレステロール、及び、総コレステロール値を中心に、スタチン系薬剤治療による「心血管死亡率低下」の有無の視点からの検討を加えてきました

 日本動脈硬化学会基準による「リスク別脂質管理目標値」によるスタチン系薬剤治療として「表11 わが国における代表的な大規模臨床試験」の治療結果として、「心血管死亡率の低下」が認められていないと言えます。

 しかし、大櫛グループ基準から検討すれば、治療の対象とならない患者が沢山含まれているからだとも解釈できるのです。

 そうした視点から、「表10 海外におけるスタチンを用いた代表的な大規模臨床試験」、「表13 積極的脂質低下療法を行った代表的な臨床試験」の海外における臨床試験を検討しても、同様の解釈を加えることが出来ます。

 大櫛グループ基準の方に、があるように思えます。

 大櫛グループ基準は、疫学的なデータや臨床成績を基に、男女別にした脂質管理基準が決められているのだと思います。

 しかしながら、始めから計画された大櫛グループ基準に基づく「大規模臨床試験」による積極的な成績が、今だ、出されていない状況にあるのではと思います。

 スタチン系治療薬による大規模臨床試験・JーLIT試験にあっても、大櫛グループ基準に適うといえます。

 取り分け、血中総コレステロール値(TCH、mg/dl)が、<180では、ガン死、脳出血、自殺・事故死、感染症死などの増加によって、死亡率の増加が見られるなど、正当性があるような結果となっています

 日本動脈硬化学会による「動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2007年版」によるかいていでは、「高脂血症」の病名が「脂質異常症」と改められ、診断基準と言うべき「リスク別脂質管理目標値」からは、TCHが削除されました。

 こうした背景には、心筋梗塞死亡率が、わが国に比して、はるかに高い欧米より低いTCHの設定を行ってきたことへの問題があると思います。

 スタチン系治療薬による治療によって、心血管死亡率の低下が認められない事実は、ガン治療で言えば、制癌剤や外科的治療によって、腫瘍サイズの縮小や除去が行われたとしても、寿命は延びない治療法だとの状況と同様と言えます

 また、学問の進歩による動脈硬化性疾患の発症原因、予防や治療を考える上で、TCHやLDL−コレステロール値の占める意味が低下してきたからともいえます

 動脈硬化性疾患の発症原因を解明、その予防を検討する上で、血管内皮細胞の果たす役割、血管内皮の炎症、損傷、血小板凝集の果たす役割に、その中心が移ってしまったことにあるからです

 今や、内臓脂肪細胞の果たす役割、アディポカイン(アディポサイトカイン)分泌異常などに注目は移っています

 また、同じ、動脈硬化性疾患をタージェットとするメタボリックシンドローム(メタボリック症候群、代謝症候群)に、話題の中心が移ったともいえます

 そうした状況にあって、大櫛グループ基準にある、例え、心筋梗塞などの虚血性心疾患の既往者にあっても、TCH<180、LDL−C<100は、大切な基準だと言えます。

 つまり、心血管死亡率のみならず、前述したようなガン死などをも含めた死亡率の低下のためにも、血中総コレステロール値、LDL−C,HDL−コレステロール値、中性脂肪値については、基準の検討が必要な状況にあるのだといえます

 人の命は、一度だけなのだとの視点からの予防、診断、治療が求められていると言えます。

 (Googleでは「スクアレン(スクワレン)とコレステロール代謝・・スクアレン(スクワレン)は血中コレステロール値を上げる」を取り上げています)

 (楽天、ミクシイでは「素肌美障害とコレステロール・・ステロイドホルモン・・植物エストロゲン・・大豆イソフラボンと骨」について取り上げています)

 (はてな日記では『オタピー茶の湯; 日常茶飯の「こころ」・・わが国の喫茶文化、茶の湯文化の始まり、歴史について取り上げています)

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