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動脈硬化性疾患の予防と治療・・60 <2007.9.10>

 動脈硬化性疾患の新たなる危険因子・・スタチン系コレステロール低下薬と心血管死亡・・心血管死亡低下と治療基準・10・まとめ・・・わが国の臨床試験成績

 日本動脈硬化学会による『動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2007年版』(協和企画)のpp.40~43に取り上げて紹介されていますスタチン系コレステロール低下薬を中心とした「国内外の代表的な大規模臨床試験」(表10〜13)について、血中総コレステロール値(TCH,mg/dl), LDLーコレステロール値(LDL−C,mg/dl)に注目して、治療に伴なっての「心血管死亡率の低下の有無」を中心に検討してきました

 問題なのはわが国の試験では、スタチン系コレステロール低下薬による心血管死亡率の低下が得られていないことにあります

 このシリーズの「44」から連続して、前述の表10〜13の臨床試験成績からの、日本動脈硬化学会基準となる「リスク別脂質管理目標値」大櫛グループによる基準となる「コレステロール治療ガイドライン 2006.03」からのTCH,及び、LDL−Cを中心に解析を行ってきました

 ・ 「表11・わが国における代表的な大規模臨床試験」では、5件の臨床試験が取り上げられています

 その内で、心血管死亡率の低下を認めた試験は、試験名・JELISだけでした

 他の3試験との相違は、スタチン系薬剤プラスエイコサペンタエン酸(EPA)が併用投与されていることです

 しかし、治療前のTCH=275,LDL−C=182から、治療によって、それぞれ、223,137への低下でした

 日本動脈硬化学会基準で、「リスク別脂質管理目標値」から検討しますと対象患者の平均年齢が、61歳ですから、最低、II;リスクとなります。

 心筋梗塞既往者%=20、糖尿病%=16。

 その他の高血圧、喫煙、HDH−Cなどの危険因子については不明となります。

 「リスク管理目標値」は、LDL−C<140から、<100の広がりがあることが判ります

 参考としてTCHについては、TCH<220から、<180の広がりとなります

 LDL−C=137は、II;中リスクのカテゴリーを満たす結果となっています

 一方、大櫛グループ基準から検討しますと、平均年齢=61歳、最大、女性=68%の患者(心筋梗塞は女性に少ない)では、LDL−C=182,TCH=275は心筋梗塞既往者以外は治療対象とはなりません

 男性では、心筋梗塞既往者(最大20%)と糖尿病(最大16%)以外の男性は、治療対象者とはなりません

 つまり、JELIS試験では、多数の患者がスタチン系薬剤投与を必要としない患者の可能性が高いと言うことです

 EPAだけで、心血管死亡率の低下が得られた可能性は高いと考えられるのです

 他の2件の大規模臨床試験では、スタチン系薬剤治療で、心血管死亡率の低下は得られていません(PATE試験の結果は不明とありますが、大規模試験とは言い難い)。

 既に、このシリーズ「50」で取り上げていますように、残りの心筋梗塞既往者が含まれていないような試験名・KLIS,PATE(心筋梗塞既往者3%),MEGAを、大櫛グループ基準から解析しますと、大部分の患者が、スタチン系薬剤治療の必要が無いと判定できます

 つまり、治療開始前のLDL−C,TCHは、低下させる必要のないレベルの患者が多数を占めるから、スタチン系薬剤治療による「心血管死亡率」の低下は得られなかったのは当然とも解釈できるのです

 大櫛グループ基準による大規模臨床試験が行われることが期待されます

 スタチン系薬剤治療が、心血管死亡率低下が得られるような「予防、診断、治療基準」する必要があると思いませんか

 (Googleでは「スクアレン(スクワレン)とコレステロール・・スクアレン(スクワレン)は血中コレステロール値を上げる・・3」を取り上げています)

 (楽天、ミクシイでは「素肌美障害とコレステロール・・ステロイドホルモン・・植物エストロゲン・・大豆イソフラボン・・骨・筋肉への効果は」を取り上げています)

 (はてな日記では『オタピー茶の湯; 日常茶飯の「こころ」・・26・・わが国の喫茶文化の始まり』を取り上げています) 

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