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動脈硬化性疾患の予防と治療・・57 <2007.9.5>

 動脈硬化性疾患の新たなる危険因子・・スタチン系コレステロール低下薬と心血管死亡・・『海外におけるスタチンを用いた代表的な大規模臨床試験』・・心血管死亡低下と治療基準・7

 前回からの続きです。

 今回からは、このシリーズ「55」で、大櫛グループ基準で検討しました『海外におけるスタチンを用いた代表的な大規模臨床試験』の内で、心血管死亡率の低下が得られた5件の試験での治療開始前の血中総コレステロール値(TCH,mg/dl),  LDL−コレステロール値(LDL−C,mg/dl)についての日本動脈硬化学会基準からの検討です。

 既に、紹介しました、日本動脈硬化学会基準を、再度、以下に示します(2007年版)。

 日本動脈硬化学会基準

 日本動脈硬化学会による『動脈硬化性疾患予防ガイドライ 2007年版』(協和企画)に示されています、「リスク別脂質管理目標値」と「カテゴリーと管理目標値からみた治療方針」からの提示となります。

 「リスク別脂質管理目標値」は、以下の如くに示されています。

 ・ リスク別脂質管理目標値

 カテゴリー                  脂質管理目

         主要冠危険因子数#    LDL−C#  HDL−C#  TG#

 I;低リスク群     0             <160    ≧40     <150

 II;中リスク群    1〜2           <140    ≧40     <150

 III;高リスク群     3以上          <120    ≧40     <150                           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     

    冠動脈疾患の既往あり          <100    ≧40     <150                                    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     

 # LDL−C以外の主要冠危険因子の数、 LDL−C(LDL−コレステロール値、mg/dl)、 HDL−C(HDL−コレステロール値、mg/dl)、 TG(中性脂肪、mg/dl)

 # LDL−Cの主要冠危険因子は、以下の如くです

   ・加齢(男性≧45歳、女性≧55歳)、高血圧、糖尿病(耐糖能異常を含む)

   ・喫煙、冠動脈疾患の家族歴

   ・低HDL−コレステロール血症(<40mg/dl)

 

日本動脈硬化学会・2007年版基準では、病名が「脂質異常症」と改められ、TCHは診断基準からは削除されました。

 しかし、TCHは、「動脈硬化性疾患診療ガイド 2002年版」において、既に、参考値とされているのですが、今回も、実際的には、「患者カテゴリー別管理目標値」にある値を想定しているといえます(「動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2007年版」(協和企画)

 ここでも、参考値として、2002年版でのTCHを、『リスク別管理目標値』に当てはめて見ますと次のようになります

 カテゴリー                脂質管理目標値

         主要冠危険因子数    TCH   LDL−C

I;低リスク       0          <240  <160

II;中リスク      1〜2        <220  <140

III;高リスク      3以上      <200  <120          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 冠動脈疾患の既往あり         <180  <100     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 ・ 心血管死亡率低下がえられた試験名と対象となった患者データは以下の如くです

試験名      平均年齢  女性%  心筋梗塞の既往%  糖尿病%

WOSCOPS      55      0                   

AFCAPS/TexCA  58     15                   

HPS        40〜80   25      41            29

4S           59     19     79             

LIPID         62     17      64                                                      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ・ 治療前後のTCH、及び、LDL−C と心血管死亡率抑制%

試験名        TCH           LDL-C       心血管死亡率% 

           治療前  治療後   治療前  治療後 

WOSCOPS     272   218    192   142      −32

AFCAPS/TexCA  221   184    150   115     −32

HPS         226    NA    130    89      −17

4S          261   196    188   123      −42

LIPID        218   179    150   112       −34                                            ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・( AFCAPS/TexCA ; AFCAPS/TexCAPS, NA;Not Available)

 次に、日本動脈硬化学会基準によるよる治療開始前のLDL−C,TCHの解析となります。

 長くなりましたので、今回の資料を基に、次回に続けます。

 (Googleでは「スクアレン(スクワレン)とコレステロール・・スクアレン(スクワレン)による血中コレステロール値上昇・・6」です)

 (楽天、ミクシイでは「素肌美障害とステロイド代謝・・植物エストロゲン・・大豆イソフラボン・15』です)

 (はてな日記では『オタピー茶の湯; 日常茶飯の「こころ」・・24』です)

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