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動脈硬化性疾患の予防と治療・・52 <2007.8.27>

 動脈硬化性疾患の新たなる危険因子・・スタチン系コレステロール低下薬と心血管死亡・・「海外のおけるスタチンを用いた代表的な大規模臨床試験』・・心血管死亡低下と治療基準・2

 前回からの続きです

 今回は、スタチン系コレステロール低下薬投与によって、心血管死亡率の低下が得られた5件の試験についての検討です。

 注目のポイントは、スタチン系薬剤治療によって、血中総コレステロール値(TCH,mg/dl)は、180以上か以下に、LDL−コレステロール値(LDL−C,mg/dl)は、100以上か以下か、それぞれの試験で、どちらにコントロールされたかが問題です。

 ・ 試験名と対象となった患者背景は以下の如くです。

試験名      平均年齢  女性%  心筋梗塞の既往%  糖尿病%

WOSCOPS      55      0       0            1

AFCAPS/TexCA  58     15       0            2

HPS        40〜80   25      41            29

4S           59     19     79             5

LIPID         62     17      64             9                                         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ・ 治療前後のTCH、及び、LDL−C と心血管死亡率抑制%

試験名        TCH           LDL-C       心血管死亡率% 

           治療前  治療後   治療前  治療後 

WOSCOPS     272   218    192   142      −32

AFCAPS/TexCA  221   184    150   115     −32

HPS         226    NA    130    89      −17

4S          261   196    188   123      −42

LIPID        218   179    150   112       −34                                            ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・( AFCAPS/TexCA ; AFCAPS/TexCAPS, NA;Not Available) 

 1) HPSでは、TCHの治療後のTCHの値が不明ですが、LDL−Cは、89を示しながら、心血管死亡率は、17%の減少を認めています

 2) LIPIDでは、TCHの治療後の値が、179僅かに、180より低い値となっていますが、LDL−Cは、112を示し、100以上の値となっていることから、大櫛グループ基準に沿っているといえます。

  心血管死亡率の低下は、34%となっています。

 3) WOSCOPS, AFCAPS/TexCA, 4Sは、大櫛グループ基準に適っています

   それぞれの心血管死亡率低下は、32%、32%、42%となっています。

 ・ 心筋梗塞の既往者は、4Sでは、79%、 LIPIDでは、64%を占めています

   心筋梗塞既往者は、日本動脈硬化学会の基準では、LDL−Cは、100以下に設定されています。 また、参考値としては、TCHは、180以下に想定されています。

  大櫛グループ基準では、LDL−Cha,100以下にはしないこと、TCHは、180にはしないこととなっています。

 ・ 心筋梗塞既往者は、参加していないWOSCOPS と AFCAPS/TexCAでは、大櫛グループの基準には、適っています。

  日本動脈硬化学会の基準に適っているかどうかは、LDL−Cと糖尿病以外は、主要冠危険因子が不明ですから、確定は困難です。

 しかし、WOSCOPSでは、II;中リスクの<140、AFCAPS/TexCAでは、III;高リスクの<120の条件を適えているといえます

 以上より、心筋梗塞既往者が多数を占める、4S,及び、LIPIDでは、心血管死亡率の低下が得られ、TCH>180,LDL−C>100であることは、大櫛グループ基準が有利の判定となります。

 例え、心筋梗塞などの冠動脈疾患があっても、血中コレステロール値は、180以下にせず、LDL−コレステロール値は、100以下とはせず、との基準は、適切だと強く示す大規模臨床試験結果となっています。

 次回は、心血管死亡率の低下が得られなかった、4件の試験結果についてとします。

 今度は、逆に、血中コレステロール値<180、LDL−コレステロール<100の条件で、治療された場合が多い方が不利な治療基準となります

 (Googleでは「スクアレン(スクワレン)とコレステロール・・6・・スクアレンによる血中コレステロール値の上昇理由・2」です)

 (楽天、ミクシイでは「素肌美障害とコレステロール代謝・・ステロイドホルモン・・植物性エストロゲン・・大豆イソフラボン・10」です)

 (はてな日記では『オヤピー茶の湯; 日常茶飯の「こころ」・・21』です)

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