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動脈硬化性疾患の予防と治療・・34 <2007.7.26>

動脈硬化性疾患の新たなる危険因子・・スタチン系コレステロール低下療法と臨床成績・・その3

 前回に続く、「我が国における代表的な大規模臨床試験」(pp.40〜41)からの紹介です。

 今回は、MEGAと名づけられた試験成績。

 試験名・MEGAは、症例数が、前回の10ぐらい多い試験です。

 MEGA試験では、イベント抑制効果で、主要心血管イベントの低下が認められた初の無作為大規模臨床試験(2005年発表)として、注目された試験と紹介されています。

 しかしながら心血管死亡率の低下は認められてはいませんでした

 心血管イベントの低下は認められても、死亡率の低下するほどの効果無しだったのです

 ・ 対象となった患者は、女性が68%で、平均年齢は58歳でした

 心筋梗塞の既往がある人は、0%でした。

 糖尿病は、21%含まれていました。

 試験期間は、5.3年で、2005年に発表された報告です。

 ・ 試験開始前と治療後の血中コレステロール値(TCH、mg/dl), LDLーコレステロール値(LDL−C,mg/dl)は、以下の如くでした。

              TCH       LDL−C
  
   治療開始前    243        157

   治療後       215        128
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ・ 臨床試験結果・・・イベント抑制効果・・・%低下率

    NSは、 ot Significant・・有意差無しの判定


    主要心血管イベント        ー33

    脳卒中(致死的、非致死的)    NS

    心血管死亡              NS

    総死亡                 NS  
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   以上より、主要心血管イベントは、−33%の減少を認めています

   しかし、心血管死亡は、 NSとあります。

 まとめますと、心血管による症状発生の抑制は、−33%と低下させることは出来ましたが、心血管病により死亡率の抑制には、スタチン系薬剤投与による治療は有効との結果は得られなかったとなります。

 既に取り上げました、試験名・PROVE−T, TNTの成績にあっても、心血管による症状発生の抑制には、それぞれ、−16%、−22%と低下を認めていますが、心血管による死亡率の有効な低下が得られていないと同様の結果と言えます。

 今回のMEGA試験の対象となった患者群は、PROVE−T,TNT試験での対象患者より、『リスク別脂質管理目標値』の「カテゴリー」で判定すると、「リスク」の低い患者群となっています。

 加えて、女性が、68%で、平均年齢が58歳と、更に、低リスク患者が、治療の対象となっています。

 問題は、スタチン系コレステロール低下薬投与によって、心血管死亡の低下に結びついていないことにあります

 つまり、スタチン系コレステロール低下薬投与の対象とすべきではない患者が、多数、含まれていると判定されるのです。

 (Googleブログでは、「低コレステロールが増す疾患・・年齢別・性別のコレステロール & LDL−コレステロール値の提言・・32」です)

 (楽天、ミクシイでは「素肌美障害とコレステロール代謝・・ステロイドホルモン・・その2」です)

 (はてな日記では『オタピー茶の湯; 日常茶飯ノ『こころ』・・11』です)

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